MSX(HB-F1XD)のキーボード修理

中古でHB-F1XD買ったけど半分ジャンクみたいな状態だったので対応したことを忘れないようにメモ。

状態

キーボードに関してはほとんどのキーが効かない状態と記載。
実際に起動させてみるとQWERTYの左側のキーは割と効く、右側はほとんど効かない状態。

対応1(掃除)

修理、メンテ動画見るとmsxはキーが効きづらくなることが多いらしいが、掃除してあげるだけでなおることもあるっぽい。
掃除はキーボード内のシートを軽くふいてあげるだけでいいらしい。
購入したものはキーボード自体がめちゃくちゃ汚かったのでキートップ全部外してキートップも水洗いした。
この掃除だけでほとんどのキーが効くようになった!
ダメなのがQWKL等一部キーとカーソルの上と右はまるで効かない、Returnは5回に1回くらい効く感じ。
掃除では限界っぽいので別の方法を模索する。

対応2(断線修理)

そもそも、キーがつながっているかどうかテスターで調べてみることにした。
するとQWKL各キー同士はつながっているものの、そこからmsx本体につながっている箇所がつながってないみたい。
カーソルの上、右キーも下キーの片側とつながっているはずなのにテスターで反応がない。
キー同士がつながっている箇所をよく見ると黒くなっている部分があるようで、これが断線の原因の予感。

どう対応したらいいかわからず検索してみると↓のサイトを発見。

www.okqubit.net www.okqubit.net

  • ラッピングワイヤをセロテープで固定
  • 銅箔テープでつなぐ
  • 導電性のインクでつなぐ

こんな感じで対処しているようだったので真似して 導電性インク使ってみることにした。
使ったのは秋月に売っているこの商品。

akizukidenshi.com

まず、黒くなっている周りの導通部を露出させる必要があるっぽい。
ブログによると「フイルムをピンセットで軽く擦って導通部を露出させ」とあるけど、どの程度やればいいかわからなかった。
テスター使ってちょっとずつやってみたところ、銀色の部分が見えてくるぐらいでOKみたい。

露出させた部分と最寄りのキーが触れる個所との導通をチェック。
さらに、黒い箇所を挟んで露出させた部分の導通もチェックするとやっぱりつながってないようで、この黒い部分で断線していたようだ。
この状態からむき出しになった導通部を導電性インクで覆う。
厚みをどれくらい持たせればいいかわからなかったのでチューブから出たサイズそのままで使う。
だめなら削ってみて調整しようと思う。
導電性インクは乾かないとつながらないっぽい感じだったので一晩寝かせた。

この状態でキーボード接続してみたところ、反応しないキーはなくなった!
Returnはあいかわらず反応しづらい。

対応3(Returnキー復旧)

Returnキーに関してはまったく効かないわけではなかったのでキーが触れる部分を見てみた。
するとReturnキーに使われていたものは摩耗して表面がツルツルになっているように見えた。

テスターで抵抗値はかってみたところ、ほかのキーは100Ωなのに対し、Returnは300Ωになっていた。
抵抗値が高いから通電しにくくなってキー押した判定にならないってことでいいのかな?
アルミホイルつけてみるとか考えてみたが、使ってない10キーのキーと入れ替えでいいやと思ったので入れ替え。
これでReturnもよく効くようになってコマンド周りの入力で困ることはなくなったように思う。
掃除だけで終わると思ってたけど思ったより苦戦してしまった。

備考

修理した後、↓のサイトも発見。

www.amy.hi-ho.ne.jp

こちらは、コンダクティブペンというもので同様に断線に対応していた。
粘性が低くて使いやすそうなので、こっちで対処したほうがやりやすかったかもしれない。
ただし、値段は高いみたいだ。